2007年のニュース

天皇誕生日祝賀レセプションの開催

[2007年12月4日プラハ]天皇誕生日レセプションがプラハ市内ヒルトンホテルで、トポラーネク首相及びクラウソヴァー大統領夫人の出席も得て、盛大に開催されました。熊澤大使は、天皇陛下の誕生日を祝し、両国の関係が近年ますます緊密化していることを歓迎し、この関係を今後とも発展させていきたいとの挨拶を行いました。また、トポラーネク首相から、クラウス大統領が2007年に訪日したこと、また、2007年が日・チェコ国交回復50周年の年に当たることに触れつつ、良好な両国関係がさらに深化していくことを確信しているとの挨拶がありました。

左からクラウソヴァー大統領夫人、トポラーネク首相、熊澤大使

左からパロウベク前首相、熊澤大使夫妻

新年冒頭の御挨拶

2007年1月
駐チェコ共和国日本国大使
熊澤 英昭

皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。新年を迎えるに当たり、皆様にご挨拶を申し上げるとともに、本年の私どもの抱負を申し上げたいと存じます。

現在、当地に進出しておられる日系企業数は180社を超え、それに伴い在留邦人数も1,700人を超えております。こうした皆様のご活躍のお陰もあり、近年、日本とチェコの関係は、政治、経済、文化の各分野において、飛躍的に緊密化しております。駐チェコ日本大使と致しまして、皆様方の様々な御活動に対し、改めまして感謝申し上げます。

政治面について申しますと、この5年間で、日本からは天皇皇后両陛下、小泉総理、チェコからはパロウベク首相といった要人が往来されております。要人往来がこれほど頻繁に行われていることは、日・チェコ関係が良好であり、安定的であることの証左です。さらに、本年は、日本とチェコが国交を回復して50周年に当たりますが、本年2月に、クラウス大統領を日本にお招きすることとなりました。私ども日本大使館と致しましても、これを契機として、両国関係が更に緊密化するよう努力して参る所存です。

経済面に目をやりますと、日系企業はこの5年間で3倍強の180社へと大幅に増加しております。私どもと致しましては、日系企業が長期的、安定的に操業できるよう、チェコ政府の関係機関、チェコ経済団体等とも連携の上、最善の努力をして参りたいと存じます。他方、日系企業あるいは在留邦人の数がこれだけの数ともなりますと、それに伴い、チェコにおけるその存在感も高まりつつあるのが現状です。皆様方におかれましては、チェコの中で、日本人社会が目立ってきていることを念頭に置いて頂き、今までにも増して、チェコ社会に溶け込むような活動を行って頂ければ幸いと考えておりますし、私どももそのためには最大限のご支援をさせて頂きます。

また、文化面で申しますと、昨年は、村上春樹氏がカフカ賞を受賞されたり、日本の文化を長年にわたりチェコに紹介されているハドリチコヴァー女史が日本の勲章である旭日小綬章を授与されたりと、両国関係の緊密化を象徴するようなことがございました。今年は、アジアのそれぞれの国がそれぞれの国の文化などを紹介するイベントを、5~6月頃にプラハ市と協力して開催することを、私も中心となってアジア各国大使とともに検討しております。当館も日本ブースを出展し、日本の文化・経済をチェコの人たちに積極的に紹介したいと考えておりますので、皆様にも様々な形でご協力を賜れればと存じます。

最後に、チェコは欧州の中でも比較的治安のよい国ですが、最近の傾向と致しまして、スリ・置引きなどの従来の犯罪に加えまして、少しずつではありますが、身体に直接危害が及ぶような事案も耳にするようになって参りました。当館では、そうした傾向も踏まえまして、「安全の手引き」という小冊子を作成し、皆様のお手元にお届けしております。この小冊子には、いくつかの事例を分かりやすく掲載し、それらへの対応策についても触れております。ご家族、お知り合いの方々とともに、ぜひご一読頂くようお願い申し上げるとともに、チェコにお住まいの皆様が、安全に安心して暮らせるよう、これからも全力を尽くして参ります。

結びに当たりまして、私どもと致しましては、本年も引続き日・チェコ関係の更なる発展を目指すとともに、皆様方の経済・文化活動、更には日々の生活を最大限ご支援して参る所存です。皆様方におかれましては、当館業務に対し、引続きご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。