[2004年10月1日プラハ]ヴルタヴァ川(日本ではモルダウ川として知られる)流域に甚大な被害をもたらした2002年の洪水から二年、被災して一時閉鎖され、仮事務所に移転していた大使館広報文化センターが、プラハ市内ヘリホヴァ通りに10月1日をもって再オープンし、同日、式典が開催されました。 広報文化センターは、日本映画上映会等の開催が可能な収容人数50名のホール、日本人形等の展示ホール、約700冊の蔵書やCD、DVD、VTRを所蔵する図書室を備え、チェコにおける日本文化の発信拠点となることが期待されています。 高橋大使は、広報文化センターの再オープンに際し、同施設を活用し、展示会やコンサート、その他文化行事を開催していきたいと述べると共に、「全てのチェコ国民に、日本文化に対する関心を抱いて貰える可能性を広げていきたい」と挨拶しました。 再オープンを祝う式典では、日本の鮨文化を海外に紹介するボランティア活動を続けていらっしゃる鮨職人の方々(千葉の風戸さん、富山の吉田さん、三重の松田さん)がその鮮やかな技を披露、列席したチェコ人を魅了していました。 後日、職人の方々は、当館およびチェコ調理師連盟の共催の下、チェコ人調理師や調理学校教員・生徒を対象とした「鮨セミナー」を各所で開催し、笹や山葵等様々な自然殺菌力を持つ素材を複合的に活用した衛生管理の技、シャリの炊き方、握り方等を紹介・説明し、大きな反響を呼びました。
広報文化センター再開所式の様子
鮨セミナーの様子
[2004年8月12日プラハ]日本大使館広報文化センターにおいて、国費留学生に対して渡日前オリエンテーションプログラムが行われました。日本語試験と面接を経て、今年はチェコからは4名の優秀な学生が選ばれ、10月から約1年間、日本の大学で日本語・日本文化を研修します。
過去の国費留学生によるブリーリング(下)を熱心に聞く国費留学生合格者4名(上)
高橋大使(左から4番目)と合格者4名と国費留学生研究会・主査の森泉東京工業大学教授(右から1番目)
[2004年6月12日ピルゼン]ピルゼン市動植物園において新しい日本庭園が開園しました。翔和苑と名付けられたこの庭園建設は、日本万国博覧会記念機構、国際交流基金の助成の下、ピルゼン市と日本ガルテン協会が中心になって行われました。 平和への祈りが込められたこの庭園を、多くのチェコ方々に訪れて頂きたいと思います。
[2004年3月18日〜4月25日ピルゼン]ピルゼン市にある西ボヘミア博物館において国際交流基金海外巡回展「伝統陶芸展」が開催されました。 今回の展示は、6月に同市動物園において予定されている日本庭園開園の前祝いとして実施され、北大路魯山人、酒井田柿右衛門など我が国を代表する陶芸家の作品約60点が展示され、好評のうちに終了しました。
[2004年3月5日プラハ]プラハ5区にあるナ・ホモルツェ病院のオリベリウス医師(左写真中央)に対し、「手術用超音波探針(写真右)」を引き渡しました。 同医師は、2001年1月〜3月にJICAが実施した「腫瘍手術技術向上研修」に参加しており、今回は、日本で学んだ技術を活かしてもらうために、関連機材を供与したものです。 「この機材を用いた治療技術は日本で開発されたものです。今後、この機材を治療や学生の指導に活かしていきたいです」とオリベリウス氏。