漫画を書こう!

2021/4/15

1 Japan International Manga Award(第15回作品募集中!)

 日本から世界に広がるマンガ文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、日本外務省は、2007年に国際漫画賞を創設しました。
 応募資格は,プロ・アマ,発表済み・未発表を問いません。あなたも,ご自身の作品を応募してみませんか? 国際的に評価されるチャンスです。
 
 第15回の作品募集要項の詳細はこちらをご覧ください。チェコ国内在住の方の応募票(Excel)及び作品の送付先は下記のとおりです。締め切りは7月8日です。
 
Kulturní sekce
Velvyslanectví Japonska
Maltézské náměstí 6, 118 01, Praha 1
E-MAIL: jicc@ph.mofa.go.jp
※応募票(Excel)は必ず電子データでお送りください!
 

2 在チェコ日本大使館MANGA ギャラリー 

 
イメージ作品「カーモシカも漫画に挑戦!」
 
 国際漫画賞の作品募集に合わせ,日本大使館では,漫画イラストを募集いたします。応募作品は,当館HP及びFBに順次掲載させていただきます。 あなたの自信作を,多くの方に見ていただく機会です。どうぞ,お気軽に作品を送ってください!
 

募集期間

2021年4月16日~7月15日

募集作品

手書き,CGのどちらでもOKです。プロ・アマを問いません。発表済みの作品でもかまいませんが,著作権,公開の権利が他者に属する作品は対象外です。サイズは,当館FBに掲載しますので,縦9:横16の比率を目安としてください。また、紙媒体で送付される場合には、A4(210mmx297mm)以内としてください。何点応募いただいてもかまいません。
※公序良俗を害すると判断される作品や,政治的・宗教的な主張を含むもの,著作権の関係から既存の作品のキャラクターを描いたものは掲載できませんので,ご了承ください。
提出方法
jicc@ph.mofa.go.jpに,電子メールで,(1)作品名,(2)作者名(本名でなくてもかまいません),(3)作品の解説をお送りください。データ(JPEGもしくはPNG。手書きの作品をご自身でスキャンしても構いません)で提出の場合には添付ファイル(5MB以内)として,紙媒体の場合は,メール送付後に下記の宛先まで,送付済みの電子メールをプリントアウトし,同封してお送りください。
Kulturní sekce
Velvyslanectví Japonska
Maltézské náměstí 6, 118 01, Praha 1
公開
順次,当館のHP及びFBに掲載させていただきます。
※作品の著作権は本人に帰属しますが,応募により上記公開に同意したものと見做します。
※7月末時点で,当館FB上で最も多く「いいね!」を獲得した上位3作品の作者に,当館からささやかな記念品(1名1点)を贈呈いたします。
 
 

3 チェコにおける日本の漫画(日本漫画翻訳家アンナ・クジヴァーンコヴァーさんの寄稿)

 
 日本の漫画は,20世紀の後半に加速的に発展し,読者の性別や年齢層によって異なるカテゴリーに分類され,また,ジャンルも多種多様になりました。冒険物(もちろん,古典的なスーパーヒーロー達を描いた漫画に限りません)の他に,恋愛物,歴史物,SF,ごく普通の人々の日常生活を描いた物や,釣りやグルメ,登山,スポーツ,動物,医療など,非常に特化された専門的なテーマを扱う物もあります。欧州の漫画は,近年大きく発展したとは言え,まだまだそのような多様性はなく,まさにその点に西欧の読者は強く引きつけられるのでしょう。
 また,主流の日本漫画に特徴的な創作スタイル,つまり,キャラクターデザインやコマ割,特殊な漫画記号(漫符),オノマトぺなどですが,それらも多くの読者にとって魅力的だと思います。ただ,欧州の“古典的”な漫画の読者は,まさにこのような要素があるために日本漫画を敬遠するのだという話も良く聞きます(私の経験では,年配の男性読者が言っている場合が多いですが)。
 欧州の漫画とこのような違いはありますが,日本の漫画は,さまざまな点で,世界中で共通する価値観や感情(友情,勇気,愛,自己犠牲,失敗や孤独への恐怖)を取り扱っており,潜在的には,ほとんど全ての人に面白いと思わせる大きな可能性を持っています。その機会さえあれば,なんですが,それは後に述べるように,なかなか難しい点もあります。
 
  現在,チェコでの日本漫画の需要はかなり高いと言えます。2010年から日本漫画を出版し,チェコにおける先駆けともなっているCREW社は,これまでに25本のタイトル(90%は20冊以上のシリーズ物で,多くはまだ完結していません)を紹介し,毎年2~3本の新タイトルを出版しています。また,ZonerPress社(すでに漫画の出版は行っていない),Zanir社,ポーランドのHanami社(すでにチェコからは撤退)が,この12年間のうちに,あまり著名でない漫画をいくつか出版してきています。
私自身の翻訳作品としては,CREW社のために20タイトル,全部で180冊を,また,2010年から20年の間にHanami社のために4つの読み切り漫画を翻訳しました。
 ただ,現在のところ,そこまで充実した品揃えにはなっていません。大部分は,少年/青年漫画のカテゴリーで,少女・女性漫画はあまりありません。日本でも似た状況だと思いますが,女性や少女がカテゴリーを超えて様々な漫画を読むのに比べ,男性は少年/青年漫画以外はあまり読まない傾向があります。
 同時に,漫画の出版にかかるコストは大きく,日本側から提示される条件も厳しいということも触れなければいけません。さらに,チェコの漫画市場は比較的小規模で,出版部数も自然とそれに応じた規模となります。チェコでは,漫画の出版部数が1500部以上となるとかなり大規模ですが,日本側は,ドイツやフランス,ポーランドといったより大きな漫画市場を持つ国の出版社との契約に慣れているので,条件が合わなかったりします。日本の漫画は,1500部よりもっと多い部数の出版が求められるのですが,チェコの多くの出版社ではそれが難しく,特に,懐疑的な日本の出版社側が,まず試みにあまり有名でないタイトルをオファーする場合には,それこそ採算がとれません。
 
  私自身は,どちらかというと古い漫画が好きですが,特に1970年代,80年代に活躍した「二十四年組」と言われる作家たちの作品をよく読みます。彼らの作品は,歴史的,哲学的な要素のある少女漫画が多いのですが,チェコではあまり知られていません。ですから,ここでは,すでにチェコで出版されていて,私自身が光栄にも翻訳することができた,最も好きな漫画を紹介します。それは,日本で最も著名な作家の一人である手塚治虫が1980年代に描いた「アドルフに告ぐ」です。この漫画は,第二次世界大戦直前及び戦時中の物語ですが,遠く離れた日本だけでなく欧州も舞台になっているため,欧州の読者も引きつけると思いますし,作画の素晴らしいことはもちろん,時代を超えたメッセージを持つ人間ドラマを見せてくれます。
(2021年1月,日本漫画翻訳家アンナ・クジヴァーンコヴァー執筆)