宝塚歌劇団は、女性のみによる劇団で、日本で100年以上続いています。女性が男性役(男役)も演ずるのが大きな特徴です。これは、男性が女性を演ずる歌舞伎とは逆です。
元男役トップスターの麻路さき氏、元娘役の乙原愛(本名:登坂倫子)氏及び麻園みき氏がプラハ、クラドノ及びナーホトの3か所で5公演を行いました。
それぞれの公演は、宝塚歌劇団の歴史及び「男役」の紹介、広島に落とされた原爆が原因で亡くなった少女の劇「禎子と千羽鶴」、舞台と客席が一体となった華麗なる宝塚ショーで構成されました。観客の皆さんは初めて見る宝塚歌劇団の紹介等を見入っていました。「禎子と千羽鶴」には、地元の子供達も出演してもらいました。
ナーホトは広島原爆ドームの「設計者」のヤンレツル氏の故郷です。このため「禎子と千羽鶴」では、観客は、宝塚歌劇団の演技力の高さに見入るだけでなく、ナーホトと日本の不思議な縁に思いを寄せていました。