7月17日から約1ヶ月、プラハ市の国立芸能大学(DAMU)にて「狂言ワークショップ」が開かれました。日本より招聘された大蔵流狂言師の茂山七五三氏、茂山逸平氏の指導、そして日本の大学院で狂言を専攻しているオンジェイ・ヒーブル氏のコーディネートの下、演劇関係者、チェコの学生が日本の伝統芸能である狂言を学びました。

このワークショップの成果は、8月7日と8日の両日、国立芸能大学ディスク(DISK)劇場にてチェコ人のワークショップ参加者により一般市民に披露されました。満席の会場では、「柿山伏」、「附子」等の演目が時折日本語を交えつつチェコ語で上演され、観客席からは笑いが絶えませんでした。茂山七五三・逸平両氏の熱心な指導の下、熱意あるワークショップ参加者の努力が実を結び、上演言語は異なれども、狂言における笑いがチェコの観客に非常に良く伝わっていることが窺われました。

7年前にプラハで初めて茂山七五三氏の指導の下に開かれたワークショップから数え、今回第3回目を迎えましたが、長年に亘る交流を通して培われた日チェコ双方の関係者の良好な関係を基盤に、日本の伝統芸能に対する理解が着実にチェコの一般市民の間で広がりを見せていることが良く分かる行事でした。

公演の様子

公演の様子

公演の様子

小舞(茂山七五三氏(左)、茂山逸平氏(右))