日本・チェコ交流100周年記念狂言公演の実施(9月23日)
9月23日、チェコ共和国上院のヴァルトシュテイン庭園において、チェコ共和国上院との共催により、日本チェコ交流100周年記念事業として、現地のなごみ狂言会による狂言公演が実施されました。公演には、ヴィストルチル上院議長、ルジチュカ同副議長、ペトシーチェク外務大臣夫妻(令嬢・令息も同伴)、マルクソヴァー外務副大臣、ヴェントルバ・チェコ日本下院友好議連会長、叙勲受章者や各省庁、文化・学術機関の代表等、日本とチェコの関係強化に尽力いただいている方々にご来場いただきました。また、3000人以上の方がオンラインでのライブ中継を鑑賞し、チェコの皆様と100周年を祝う相応しい機会となりました。
冒頭のセレモニーで、嶋﨑大使は、この100年の間、先人たちの努力と相互への敬意、そして基本的価値の共有が現在の親密な二国間関係を作って来ており、なごみ狂言会が困難な日本の伝統芸能を体得したことはまさに両国の深い相互理解を象徴するものであると述べました。ヴィストルチル上院議長は、1920年以降、チェコの国の形は様々な変遷を経つつも日本との交流を続けてきたことに言及し、今後の100年もその交流が続くことを祈念しました。ペトシーチェク外務大臣は、100年以上前に遡る両国の交流の始まりに言及し、特にこの20年の間に基本的価値を共有する両国の関係が強化されたことを評価するとともに、来年の東京でのオリンピック競技大会の開催への期待を表明しました。
セレモニーに続いて行われた公演では、妻と姑にこき使われ、我慢できなくなった男が家長として威厳を取り戻そうと試みる「濯ぎ川」、長寿の薬になるというカタツムリを探しに行った家来が山伏に騙され、主とともに山伏の術中にはまる「蝸牛」の2つの演目がコミカルに演じられ、会場は大きな笑い声で包まれました。特に、「蝸牛」はその踊りやタイミングの難しさから日本でも難易度の高い演目とされていますが、チェコの狂言師の皆さんは見事に演じきりました。
今回の公演開催にあたり、御御協力頂きましたチェコ共和国上院、チェコ通信社、日本たばこインターナショナルをはじめ、全ての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
狂言公演のライブ中継の録画が、今後もこちらのページからオンラインでご覧いただけます。お好きなときにご自宅などでリラックスしてご鑑賞ください。