日本人の被害概況
チェコではプラハ市内を中心に、毎年、多くの日本人が犯罪被害に遭っています。日本人旅行者の被害の大部分は、観光スポットや地下鉄でスリ・置き引きに遭うものです。被害に遭った旅行者の中には、その後の日程変更を余儀なくされる方々が見られ、一様に、「チェコは安全な国だと思って、つい気を緩めてしてしまった」などと後悔されているのが実情です。また、チェコに居住する在留邦人の犯罪被害としては、スリ・置き引きのほか、車上狙いや住居侵入などの被害が散見されます。
犯行手口やその対策については、
「安全の手引き」を参照ください。
なお、この
「安全の手引き」では、原子力発電所での事故、河川の増水・氾濫、鳥・新型インフルエンザの大流行など大規模災害等への対処についても記述しています。
【安全対策のための各種パンフレット・資料】
外務省「領事サービスセンター(海外安全担当)」では、在留邦人や渡航者の海外における安全対策のために、注意事項をまとめた各種パンフレット・資料を作成しております。これらの中には、『海外安全虎の巻』や『海外で困ったら』のように当館でも配布しているものがあります。いずれの資料も下記の外務省ウェブサイトからダウンロード可能です。
外務省ウェブサイト:http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html
被害の頻発スポット
安全の手引きより抜粋
(1)スリ
【被害の事例】
最も多い被害例は、観光地区の路上、観光施設、土産物店、地下鉄、トラム、バス等において、カバンのチャックを気づかないうちに開けられ、貴重品を奪われるものです。刃物でカバンの側面を切られる事件も見られます。
スリ犯は、被害者にさりげなく近づき、隙を見て巧みに犯行に及んでいます。また、複数人で役割分担し、犯人の一部が親切な素振りで話しかけたり、混雑した場所で進路を阻むなどして被害者の注意をそらした隙に、仲間の犯人が犯行に及ぶこともあります。
地下鉄、トラム、バスでの犯行の場合、車両に乗り込む際に背後から押し込んだり、車両内で取り囲むなどして被害者の身動きを封じたりするほか、話しかけて被害者の注意をそらした隙に犯行に及んでいます。
【被害の発生場所】
被害は、プラハとチェスキー・クルムロフで多発しており、プラハでは、特に次の場所で注意する必要があります。
- 観光地区周辺(プラハ城、カレル橋、旧市街広場、ヴァーツラフ広場などの付近)
- Mustek駅を経路とする地下鉄、トラム、バスの車両内
【対策】
- 外出時には、できるだけ携行品を少なくする。
- カバンは、ファスナーのある物や鍵のかかる物を用い、常に自分の目の届くところに保ち、なるべくたすき掛けにする。カバンのチャックが簡単に開かないようカギやピン、クリップなどで止めることも有効。チェーン付きの財布を使用したり、財布に鈴を付けたりすると、より安心です。
- 特に、地下鉄、トラム及びバスでは、乗車時に背後から押し込む、乗車中に取り囲む、降車時に扉を開けないなど、混雑や混乱した状況を意図的に作り出した上で犯行に及ぶケースが散見されます。
(2)置き引き
【被害の事例】
最も多い被害例は、飲食店で、椅子の背もたれに掛けていたカバンや座席の上に置いていた荷物を持ち去られるものです。
犯人は、食事や会話中の人物の動向を観察していて、注意がおろそかになった瞬間、気づかれないよう巧みに犯行に及びます。また、犯人の一人がテーブルに近づいて話しかけるなど注意をそらした間に、仲間の犯人が荷物を奪う事例もみられます。犯人が路上から手を伸ばして、窓際のテーブルや座席上の荷物を瞬間的に奪うケースもあります。
同様に多い被害例は、長距離列車内での置き引きです。これは、被害者が座席に着く際、親切を装って話しかけてきた犯人らに注意をそらされ、荷物を持ち去られるものです。
犯人は、複数で犯行に及び、被害者が座席に着こうとする際、犯人の一人が大きな荷物を棚に上げるのを親切に手伝うふりをしたり、窓の外からノックしたりして注意を引きつけ、その瞬間に仲間の犯人が座席上のカバン等を奪っています。
【被害の発生場所】
被害は、観光地区の飲食店、長距離列車が発着するプラハ本駅とHolesovice駅で多く発生しています。
【対策】
- カバンは、常に手元や身体から離さないようにして、飲食店内でも足下に置かない。特に、見知らぬ人物が近づいて声をかけてきたような際は、要注意です。
- 長距離列車内では、「荷物を網棚に載せてあげる」などと親切に話しかけてくる外国人に警戒する。


