チェコ経済月報
2011年9月
在チェコ日本大使館
1.実質GDP:2011年第Ⅱ四半期は前年同期比2.2%増(速報値)
- 2011年第Ⅱ四半期の実質GDP(速報値、季節・労働日調整済)は、暫定値(前年同期比2.4%増、前期比0.2%増)から下方改訂され、前年同期比2.2%増、前期比0.1%増となった。
- 需要項目別の動向(実質)は以下のとおり。
最終消費支出 前年同期比 0.8%減、寄与度 -0.6p.p.
家計最終消費支出 〃 0.7%減、 〃 -0.3p.p.
政府最終消費支出 〃 1.4%減、 〃 -0.3p.p.
総資本形成 〃 5.5%増、 〃 1.2p.p.
総固定資本形成 〃 3.6%増、 〃 0.8p.p.
在庫品増加 - 、 〃 1.4p.p.
純輸出 - 、 〃 1.6p.p.
輸出 〃 9.4%増、 -
輸入 〃 7.9%増、 -
- <見通し(実質GDP成長率)>
チェコ財務省(7月):2011年 前年比2.5%、2012年 同2.5%
チェコ中銀(8月) :2011年 同 2.1%、2012年 同2.2%
2.鉱工業生産は減速、建設は引き続き低水準で推移(2011年7月)
- 2011年7月の鉱工業生産は、前年同月比4.4%増となった(季節及び労働日調整後前月比:0.1%増)。
- 品目別に見ると、最もプラスに寄与したのは「自動車・トレーラー・セミトレーラー関連機械」(寄与度:+5.4pp、前年同月比:38.4%増)、最もマイナスに寄与したのは「電気・ガス・スチーム・エアコン」(寄与度:-0.8pp、前年同月比:9.5%減)。
②新規受注
- 2011年7月の新規受注は、前年同月比1.1%増(国外からの新規受注:同8.1%増)となった。
- 品目別に見ると、最もプラスに寄与したのは「自動車・トレーラー・セミトレーラー関連機械」(寄与度:+2.6pp、前年同月比:10.3%増)、最もマイナスに寄与したのは、「コンピューター、電子光学機器」(寄与度:-3.9pp、前年同月比:23.7%減)。
③建設生産
- 2011年7月の建設生産は、前年同月比11.1%減となった(季節調整後前月比:1.6%減)。住宅着工件数は同6.2%減、完成住宅数は同3.4%増。
- 「建物建築」は前年同月比6.4%減(寄与度:-4.1pp)、「土木」は同19.9%減(寄与度:-7.0pp)。
①鉱工業生産
3.消費者物価:上昇率は横ばいで推移(2011年8月)
- 2011年8月の消費者物価上昇率は、前年同月比1.7%増となった(前月比0.3%減)。
- 財価格は同2.1%増、サービス価格は同1.0%増。
- 項目別にみた物価変動への寄与度
<上昇への寄与が大きいもの>
「家賃、光熱水道」(寄与度:+0.7pp、前年同月比:2.8%増)
「食料、非アルコール飲料」(寄与度:+0.6pp、前年同月比:3.8%増)
<下落への寄与が大きいもの>
「教養、娯楽」(寄与度:-0.2pp、前年同月比:2.5%減)
- <見通し>
チェコ財務省(7月):2011年 前年比2.3%、2012年 同3.5%
チェコ中銀(8月) :2011年 前年比1.9%、2012年 同3.2%
4.失業率:8%台前半で推移(2011年8月)
- 2011年8月末時点での失業率(失業登録者ベース)は、8.2%となった(前月:8.2%)。
失業者数は、約48.2万人(前月比約0.4万人減、前年同月比約2.0万人減)。
- 失業率を地域別に見ると、最最も高いのはモスト地区(チェコ北西部)(15.9%)、最も低いのはプラハ東(3.4%)。
- 男性失業率は6.8%(前月:6.9%)、女性失業率は10.0%(前月:9.9%)。
- 失業者のうち、女性は52.3%、若年層は5.8%、失業保険受給者は23.2%をそれぞれ占める。
- 求人数は約4.1万人。1求人当たりの平均求職者数は11.8人。
【参考】
- Eurostat公表の失業率(ILO基準):2011年7月 6.3%
- <見通し(失業登録者ベース失業率)>
チェコ財務省(7月):2011年 8.5%、2012年 同8.0%
チェコ中銀(8月) :2011年 8.8%、2012年 同8.2%
5.貿易:輸出・輸入ともに減速(2011年7月)
- 2011年7月の輸出は前年同月比9.3%増(186億コルナ増)、輸入は同4.0%増(78億コルナ増)となった。
- 貿易収支は約140億コルナの黒字(前年同月比約108億コルナ増)となった。
- チェコの主要貿易商品である「機械、輸送機器」の輸出は前年同月比8.9%増(約96億コルナ増)、輸入は同1.3%増(約10億コルナ増)となった。
- 対EU加盟国貿易は、約515億コルナの黒字(前年同月比約71億コルナ拡大)、非EU加盟国貿易は約375億コルナの赤字(前年同月比約37億コルナ縮小)(うち対日貿易赤字は約34億コルナ)。
6.金融:為替レートは24.5コルナ/ユーロ前後で推移
- 2011年8月平均の為替レートは、1ユーロ=24.27コルナ、1USドル=16.92コルナとなった。
- 足元(9月半ば)では、1ユーロ=24.5コルナ前後、1USドル=17コルナ台後半で推移。
- <見通し(対ユーロ為替レート)>
チェコ財務省(7月):2011年 24.2コルナ、2012年 23.5コルナ
チェコ中銀(8月) :2011年 24.1コルナ、2012年 23.1コルナ
7.その他
- 2011年7月末時点での中央政府の財政収支は、約611億コルナの赤字(前年同月に比べ約80億コルナの赤字幅拡大)となった。
- 歳入は約5,910億コルナ(前年同月比0.8%増)、歳出は約6,521億コルナ(同0.5%減)。
②実質小売販売(2011年7月)
- 2011年7月の小売販売(労働日調整済)は、前年同月比0.1%増、前期比(季節調整、カレンダー及び労働日調整済)横ばいとなった。
③平均賃金(2011年第Ⅱ四半期)
- 2011年第Ⅱ四半期の名目平均賃金は、23,984コルナ、前年同期比2.5%増(574コルナ増)となった。
- 総賃金は同2.7%増、被雇用者数は同0.2%増。
①財政収支(2011年7月)


